飯田リニア通信 更新:2023/10/03

ストップ・リニア!訴訟訴訟ニュース第35号

 掲載が遅れましたが、ストップ・リニア!訴訟訴訟ニュース第35号を掲載します。

 長野県内では、地上区間や中間駅の周辺で移転と家屋の解体が進んでいますが、まだ数名の方が立ち退きを拒否しておられます。

 中間駅西から掘削する風越山トンネルは、都市部と同じくシールド工法で掘削します。シールド工事では東京外環道の工事で調布市内で陥没事故がありました。上郷の黒田地区の住宅地の地下を通過するこのトンネルについては、住民の中に心配の声があり、上郷地区の住民を中心に結成された「リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会」がJR東海や飯田市と交渉を重ねています。

 高森町下市田のガイドウェイ製作・保管ヤードが8月から稼働を開始しました。ここでは、鉄道のレールにあたる側壁パネルを製作します。長野県内で必要なパネルの枚数は約1万6千800枚で、1日7枚を製作するというので、約7年9カ月かかるはず。2027年の開業には間に合いません。

 小渋川の小渋川橋りょうは工事に7年かかるはずですが、まだ工事契約ができていません。

 JR東海と政府が売り込みをしているアメリカのワシントンとボルチモア間のリニア計画は、2021年1月に環境影響評価の準備書が公表され意見募集が行われ、ボルチモア市など複数の自治体から建設中止の意見書のほかに批判的な意見が多く、建設中止という結論もある最終版の評価書は2022年1月に公表予定だったのですが、連邦鉄道局は2021年8月に影響評価の手続きを停止したまま何の動きもない状況です。これらは『ワシントンポスト』などで報道されたのですが、日本国内では報道されていません。ボルチモア市は中止を求める理由の中で、地域の住民が迷惑をうけるのに、駅がないし料金が高価で、ほとんどの住民が利用できないのは公平でないとしており、長野県や南信の自治体の考え方と大きくちがいます、世界に目を向けると、県民の命の水を守ろうとする静岡県の姿勢は当たり前といえるものです。(2023年9月25日)

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