飯田リニア通信 更新:2022/09/21

「リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会」が報告集会、10月2日

 「リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会」が6月に行ったJR東海と飯田市への質問と回答について報告会を10月2日の午後1時半より上郷公民館で行います。

 なお、9月7日、駅が計画されている北条地区で説明会がありました。この席上、飯田市リニア推進部長が、松川工区のトンネル残土を駅周辺整備計画予定地内のツルハドラックのあった場所付近に仮置きすると説明しました。9月12日に「リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会」はこの説明に対して抗議をしました。こちらの回答は9月30日の予定です。

 書面表題は質問書ですが、抗議文です。以下は文書の最初の抗議部分。

9月7日北条住民説明会の席上で飯田市のリニア推進部長から、リニア駅前周辺整備計画地の一画(旧ツルハ ドラック 周辺)に中央アルプストンネル松川工区の廃土を置土することを突然説明されました。 リニアのために悲しい思いで住み慣れた土地と家を離れた住民の土地に、トンネル工事の廃土を積み上げることは住民感情として絶対許せないことであり、リニア沿線住民の会として強く反対抗議します。

 「廃土」というコトバが使われています。このコトバについて、対応したリニア推進部長は「廃土ではない」と言葉遣いが間違っていると指摘しました。JR東海はトンネルを掘削して出てくる岩くずや土砂を「発生土」と呼んでいます。飯田市も「発生土」という立場なのだそうです。つまり、JR東海のいうなりです。

 初めのころは新聞も「発生土」というコトバを使っていましたが、現在では「残土」という言葉を使っています。住民は以前から、「ズリ」、「残土」、「廃土」といってきました。恵那山トンネルの残土は阿智村の園原地区の本谷川の川岸に埋め立て処分されました。その処分地には1985年に建てられた記念碑があり碑文には「掘削土」と「捨土」というコトバが使ってあります。「発生土」などというあいまいな言葉は使っていません。

 住民と対応する場面で、あえてこういう指摘をする必要はないはずです。小学生の作文を添削でもする立場にあると考えているのでしょうか。まったく住民をバカにした態度と言わざるを得ません。7日の説明会の推進部長の発言は、リニア推進部の部内で共通認識ができる前の事柄を口をすべらして説明してしまったもの。参加住民から強い非難を浴びただけでなく、部下である課長にその場で叱責されました。