第12回口頭弁論・講演会報告、11月30日
更新:2018/12/12
11月30日に行われた、第12回口頭弁論と、法廷後の講演会の速報です。12月下旬にお届けする訴訟ニュース第14号でもお伝えします。ほかに、原告側の準備書面19、20と法廷終了後の伊藤洋さんの講演会のスライドを掲載します。
11 月30 日、第12 回口頭弁論開かれる
樽井、和泉両代理人が愛知県と岐阜県における、亜炭鉱跡やウラン鉱床を巡るアセスの違法性を陳述、閉廷後に報告集会
11月30日午後2時30分から東京地裁で、ストップ・リニア!訴訟の第12回口頭弁論が開かれ、原告側の樽井直樹代理人、和泉貴士代理人の両名が意見陳述を行いました。
開廷を前に、穏やかな日差しの中、地裁前で集会が開かれました。弁護団から今回の意見陳述について説明がなされ、続いて世田谷区在住の方から近況の報告を、そしてJR東海労、日本科学者会議から連帯の挨拶がありました。その後傍聴券を求めて133人が長い列をつくり抽せんに臨みました。
法廷ではまず裁判官による準備書面の確認があったと、原告側代理人両名が意見陳述を行い、愛知県と岐阜県における、亜炭鉱跡やウラン鉱床を巡るアセスの違法性を訴えました。(意見陳述はストップ・リニア!訴訟ニュース第14号に掲載)。続いて横山代理人から、現在原告適格について調査、整理の段階であり、次回の口頭弁論の際には主張したい旨を報告、また次回には、長野、東京、神奈川におけるアセスについて反論したいとの申し出がありました。裁判官はこれを了承し、最後に7月19日(金)が新たな期日として加えられました。そしてこのあたりから立証段階に入るとの予測を述べられました。
閉廷後場所を変え、衆議院議員会館で報告集会が開かれました。口頭弁論の報告や、子どもを巻きこむな!リニアまんが訴訟など沿線各地の近況報告があり、続いて「アラカン山脈にトンネルを掘る?!!JR東海リニア中央新幹線計画の問題点」と題して、山梨県立大学前学長の伊藤洋さんの講演に入りました。アラカン山脈とは第二次世界大戦中のあの無謀なインパール作戦の舞台となったところで、そのインパール作戦とリニア計画が、無謀さ、無責任さでよく似ている、との考察を述べられました。
樽井直樹代理人、和泉貴士代理人両氏の意見陳述の抜粋、ならびに伊藤洋氏の講演のレポートをストップ・リニア!訴訟ニュース第14号に掲載します。是非お読みください。
次回公判は年明けの2月8日(金)です。
(2018年12月4日 原告団事務局)