更新:2017/04/13 10:10、2017/04/15 追記

リニア中央新幹線についてのアンケート結果

 飯田リニアを考える会は飯田市議会議員選挙にあたって、立候補予定者に対して、リニア中央新幹線についてのアンケートを行いました。

アンケート質問票 [PDF版]

 4月3日発送総数:25、締め切り日の10日までの回答数7。回答率28%でした。以下、その結果を報告します。

回答[PDF版]

回答内容

回答順⇒ 後藤荘一氏 福沢清氏 小倉高広氏 山崎昌伸氏 森本政人氏 岡田倫英氏 古川仁氏
1.リニアのメリットとデメリット、どちらが大きいか デメリット メリット デメリット メリット 無回答 デメリット
(適切な対応を取らないと)
デメリット
2.産業経済への影響 わからない プラス効果 マイナス効果 プラス効果 無回答 プラス効果
(明確なビジョンによって)
プラス効果/マイナス効果
(開通時はよいがじきに悪くなる)
3.飯田線へ新設乗換駅設置 反対 わからない 反対 反対 無回答 反対
(他の選択肢も検証すべき)
反対
4の1.移転対象者へJR東海の対応 対応不十分 わからない 対応不十分 対応不十分 無回答 対応不十分 対応不十分
4の2.移転対象者へ飯田市の対応 対応不十分 わからない 対応不十分 対応不十分 無回答 対応不十分 対応不十分
5.住宅や優良農地、景観の変化 現在の環境等最大限尊重 現在の環境等最大限尊重 現在の環境等最大限尊重 多少の犠牲はしかたない
(最大限の配慮を前提として)
無回答 わからない
(リニアと別に農地を売りたい人もいる、と聞く)
現在の環境等最大限尊重
6.トンネル発生土を谷に置くこと 反対 わからない 反対 賛成
(120%の安全対策を前提として)
無回答 わからない
(技術的な考案を専門家にききたい)
反対
7.発生土運搬の生活環境への影響(複数回答可) わからない 交通渋滞/交通事故 交通渋滞/騒音・震動/粉じん/交通事故/道路損傷 交通渋滞/騒音・震動/交通事故 無回答 交通渋滞/道路損傷 交通渋滞/騒音・震動/粉じん/交通事故/道路損傷
8.2027年までの名古屋開業は わからない わからない わからない 2027年名古屋開通 無回答 遅れる
(大規模地震がなければ)
計画は頓挫
9.リニア誘致運動への市民の理解 いいえ いいえ いいえ いいえ 無回答 いいえ
(関心さえなかった人もいる)
いいえ
10.リニア計画の今後 中止し、再検討 賛成、工事継続 中止し、再検討 賛成、工事継続 無回答 賛成、工事継続
(負担を受け入れた方の思いを汲む)
中止し、再検討
11.リニアストップ行政訴訟について 争点も知っている 知っている 知っている 知っている 無回答 知っている 知っている
12.自由記述(下欄参照) あり なし あり あり あり なし あり

後藤荘一氏 予測の範囲でのお答えは無責任と思い、わかっている範囲でお答えいたしまた。環境省も指摘していますが、リニア開発は環境破壊について大変懸念があります。私はそのことが第一に問題あると思います。飯田市の場合、駅周辺整備に過大な投資をしようとしていると思っています。今後少子化・人口減少のなか、整備の負担、整備後の管理運営費の負担が市民に重くのしかかってくるのが懸念されます。飯田線の乗換駅についても請願駅だと地元自治体の負担なので同様に反対します。

小倉高広氏 リニア駅周辺整備計画に対象地域の住民は納得していない。中止して見直すべきだと考える。

山崎昌伸氏 将来に亘り二度とは訪れないであろうチャンスを最大限に活かさなくてはならない。駅周辺整備、沿線にあたる住民の方々、道路の拡幅により影響を受ける市民・商店・企業の皆様、発生土の運搬による影響を受ける方々の存在をひと時も忘れてはならない。リニア効果を最大限に活かしたまちづくりを進める事が、こういった皆様に報いる唯一の道と考えます。

森本政人氏 問いたい気持は解りますが、これでは候補者を追詰めるだけでは?このアンケートで立候補者の白黒を付けることは新たな分断線を引き、二者択一の抜き差しならぬことに発展するのではないか。議会の中でさえ接点を失うのでは、私は両者歩み寄りの場面を作るべきではないかと思います。市民への問い掛けは?ノーコメントを装う市民の本音をこそ聞き出す努力をして欲しいです。反対の声が大きくならないアセリは分かりますが・・・。

古川 仁氏 この時代、東京までバスで4時間はかかりすぎかと考えます。高速の交通網は必要ですが、リニアでなくても、と考えます。飯田線の特急化などし、岡谷まで1時間で行ければ、東京なども近くなると考えます。また、“4時間かけてもおとずれたい飯田市”づくりを考えて、飯田の宝をアピールするのも必要と考えます。

当アンケートの取り組みついてのコメント:

 「飯田リニアを考える会」では、今回の市会議員選挙に際し、候補者の皆さんに対し、現段階でのリニア計画-進行についてのお考えをお聞きしようとアンケート用紙を、4月3日に郵送、10日回答締切で行いました。25人の候補者の内で、回答をお寄せくださったのは7人の方でした。一介の任意団体で、しかもリニア計画に対し様々な視点から考えている団体からのアンケートへの、無回答(無視)には憤慨と落胆せざるを得ませんでした。そのような方が、果たして市会議員になる最低条件-市民の声に耳を傾けることができるのであろうかとその姿勢を問いたいと思います。回答されなかった多くの方が、16日には晴れて飯田市会議員にお成りになりますが、今後の市政を担われる上での教訓とし、「虚心で市民の声を聞く」姿勢へと襟を正して下さり、飯田市の住民自治振興につながるように切に望みます。

【飯田リニアを考える会代表・米山義盛(℡09081793299・松川町上片桐2669-1)


2017/04/15 追記:

 4月10日の締め切り以後に井坪隆候補から回答が届きました。自由記述部分に次のコメントのみ書かれておりました。「リニアという大事業でかつ影響の幅広いものに対して、回答の選択肢の幅が狭く、このアンケートでは、答えようがありません。悪しからずご了承ください。」。期限内に回答された中にも各設問には無回答でコメントのみという方がおられたので紹介します。